あらすじ

惑星メナリス——効率こそ正義、合理性こそ真理。 そんな星から派遣された第三調査隊の任務は、地球という“不思議な惑星”に住む人類を 観察 することだった。 ……そう、ただ観察するだけ。 だが彼らにとってそれは、この上なく愉快な娯楽だった。 ラッシュ時、押し合いながらも「すいません」を連呼して進む“すいませんダッシュマン”。 座りたいのは疲れ切った若者なのに、元気いっぱいの高齢者が勝ち取っていく優先席バトル。 「どうぞ」と声をかけただけで逆に怒られてしまう学生の親切地雷。 ——まるで地球人は、観察されるために生きている動物のようだ。 メナリスの隊員たちは思う。 「人類という種は、不合理ゆえに絶滅を免れているのでは?」 人間が動物を観察して動物図鑑を作るように、 宇宙人は今日もせっせと“地球人観察報告書”を記し続ける。 これは、観察大好きな宇宙人が真剣に観察した結果、 いつの間にかユーモラスな人類賛歌になってしまった——そんな報告記録である。

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小説を読もう2025/08/26
  • 現在の作品地球人観察報告書