あらすじ
大学入学を機に新しい生活を迎えたばかりの少年、真宮雪乃仁(まみや・ゆきのじん)。かつて彼の父親はVRFPSの開発に関わっていたのだが、その作品はチートや不正に蝕まれ、社会的事件にまで発展した末にサービス終了。父は濡れ衣を着せられて逮捕され、その影響から雪乃仁自身もまた「ハッカー狩り」と呼ばれる、不正プレイヤーを排除するためにゲームをするプレイヤーとなっていた。
だがその日々も高校受験を境に終わり、ゲームから距離を置いていた。
そんな彼に、父の友人である西園寺桃太郎が持ちかけたのは、最新フルダイブVRゲーム『Rust Domain 3 : White Vein Uprising』だった。
「新しい出会いの一環や」と手渡されたそのソフトは、核戦争後の荒廃した世界を舞台に、改造人間が生き延びるため戦場に立つというもの。
忘れていたはずの高揚感と、理不尽をねじ伏せてきた経験が、再び彼の中で目を覚ましていく。
__これは、かつて「ハッカー狩り」と呼ばれた少年が、もう一度ゲームを楽しむところから始まる物語である。