あらすじ
夏休みの帰り道。
高校二年生の佐藤悠真は、友人たちと共にトラックに轢かれ、気がつくと――“もうひとつの日本”に立っていた。
そこは人の姿が消えた街。
獣や虫、そして名も知らぬ異形の怪物だけが蠢く、終わらない黄昏の世界。
空腹も喉の渇きもないが、負った傷は決して癒えない。
街の各地に現れる「古びた看板(標)」は、指令と引き換えに武器を与える。
だがその言葉は、救いか、それとも罠か――。
共に迷い込んだ三人の同級生。
その中にひとり、決して人ではない“優等生”が紛れ込んでいることを、彼らはまだ知らない。
黄昏に閉ざされた街で、仲間を信じるか、疑うか。
希望の標は導きか、あるいは死への道標か。
“もうひとつ”の日本で始まる、終わらない夕暮れのサバイバルホラー。