あらすじ
それは、都市伝説のはずだった。
夜にかける電話。最後に「3」を八回押すだけで、
声が届き、「ひとつだけ」願いが叶う――
願った者は、幸せになれるのか。それとも、何かを失うのか。
願いに応えるその存在の名は「さとる」。
感情も、学校も、日常もない、ただ願いを**“こたえるもの”**。
だが、彼にはかつて“願った”過去があった。
世界が歪んでいくなかで、
一人の少女と出会い、彼は再び「意思」を手に入れる。
これは、祈りに応え続ける少年が、
自分自身の“ねがい”に気づくまでの、ささやかで残酷な物語。