あらすじ
公爵令嬢カトリーヌ=ド・ヴェルモンドは、
王子アルベールとの恋を「当然の未来」と信じて疑わない。
屋敷では使用人を日々虐げ、恐怖で従わせる傲慢な令嬢だった。
ある日、彼女は「よく当たる」と噂の占い師を訪れ、
王子との結婚の行方を占わせることに。
水晶に映し出されたのは──
豪奢な大広間、王妃として戴冠する自分の姿。
そして、その直後に訪れる惨劇。
彼女の息子が、冷たい瞳で母を睨み、短剣を振り下ろす光景だった。
だが占い師は、真実を告げない。
「相性は最高。必ず幸福な結婚になります」
そう、嘘の祝福を与える。
なぜ占い師は真実を隠したのか?
それは、かつて令嬢に仕えていたひとりの少女──
彼女の娘の、悲惨な最期にまつわる因縁だった……。
因果応報、血に刻まれる呪い。
華やかな恋の夢が、最悪の未来へと堕ちていく。