あらすじ
限定SSRキャラクター……女性
限定SSR武器……女性
環境最前線の強化パーツ……女性
シナリオ上最重要のキーパーソン……女性
2000年代のソーシャル・ネットゲーム黎明期から連綿と続く、ゲームという電子文明における「女キャラ」優遇環境は、その少しの衰退さえも見せることなく、果てしなく紡がれていく……かのように思われた。
2064年、ついに開発に至ったVRゲーミングデバイスと、その待望されたソフトウェアとしてのVRMMORPG「Baroque Border」―――通称、「BB」。
2000年代のサブカルチャーの流行以来多くのゲーマーが待ち望んだ夢の結晶は、発売と同時に多くの人々を魅了したが、ただ一つ。
ただ一つだけ、大きなお友達にとっての誤算を孕んでいた。
それは、VR酔いによる現実肉体とのアバター乖離の物理的不可――ネットでの蔑称、「バ美肉キャンセラー」。
これにより、すべてのユーザーがリアルと寸分違わぬ性別設定・肉体設計を強いられていた……そんな時代。
「俺はなぁ、自アバターは女主人公以外選ばねぇって決めてんだよ!!!!!」
酔狂な雄叫びを上げる一人の腐れゲーマーが、神の定めた運命にささやかに歯向かう。