あらすじ
王都で開かれた冬の舞踏会。
公爵令嬢リシアーナは、王子ユリウスから突如として「婚約破棄」を言い渡される。
理由は──神殿での侮辱、祝祭での毒菓子、王家への不敬。
すべては王子と「新しい聖女」を名乗る男爵令嬢ミレーヌの仕掛けた罠だった。
群衆の前で冷酷な令嬢と呼ばれ、断罪されようとするリシアーナ。
だが、王家に伝わる“誓いの炎”が真実を照らす。
偽りの涙は赤く燃え、虚言は炎に拒まれる。
嘘に彩られた断罪劇は、やがて王子と聖女を飲み込み──。
権力も欺瞞も通じない。
ただ真実だけが最後に残る。
これは、世間から「冷酷な令嬢」と囁かれた一人の少女が、誓いの炎を背にして名誉を取り戻す物語。