あらすじ
猫人族の少女――タズハは未来に希望が持てないでいた。
内乱により故郷を追われ、同胞と共に人間族の国に逃げてきてもう二年。
人間族の王は未だ自分たちの扱いを保留しており、タズハたち猫人族は難民として城壁の外で暮らしていた。
配給はある。でも、量が全然足りない。
ならば狩りに出かけようにもそれは禁じられており、かといって仕事も与えてもらえず、タズハは毎日お腹を空かせていた。
そんなある日、新たに王となったゼイナスが即位披露の場で宣言した。
――王妃として相応しい女性を、民衆の中から広く選び出すことにした。そのための選抜試験をこれより実施する、と。
その後、自分も参加資格を満たしていると知ったタズハは、試験を通じて猫人族の価値・有用性を人間族にアピールしようと、王妃選抜試験を受けることを決意する。
――すべてはこの手で明るい未来を掴むために。
※約8.5万字の中編です。完結まで執筆済み、毎日更新します。
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