あらすじ
いつの頃か、もう定かではない。はるか昔なのか、遠い未来だったか…。
時から見捨てられた人々がいつしか独自の文明を切り開き、国を構え、第三国が世界を作り出していた。しかし、愚かにも一国の一血統が、自国を唯一のものとせんと、他国との争いを始めた。世界は灰色の渦に飲み込まれようとしている。
人々は混沌とした世界に一筋の光と言わんばかりに、救世主の伝説が蔓延った。しかし、いつになっても救世主など現れることはなく、伝説は人から人へと受け継がれるだけの、ただの言い伝えと化してしまった。もはや、人々に縋るものは何もなくなり、貧富の差が広がっていくばかりであった。人々が貧しさから抜け出せる方法はないのか?生まれた瞬間から、死に向かって貧しさに耐えるだけなのか。国の発展は自由の拡大なのか、相互に支えあう道はないのか古きに与かりし新しきを為すことは出来ないのか。人間は生存を脅かされたり、尊厳を冒されることなく創造的な生活を営むべきはずなのに、貧しさという抑制からの開放は永遠に来ないのだろうか。