あらすじ
田舎町の寂れた商店街で、駄菓子屋兼寺子屋を営む青年・佐藤航平。子どもたちに勉強を教え、駄菓子を手渡す日々はささやかで貧しくとも、確かな生きがいだった。だがある夜、事故に巻き込まれた彼は命を落とし、気づけば見知らぬ草原で目を覚ます。そこは剣と魔法が息づく異世界。しかも腰のポーチには、店で扱っていた駄菓子がぎっしり詰まっていた。状況をつかめぬまま途方に暮れる航平の前に、青い瞳の少女リディアが現れる。彼女は高熱で苦しむ弟を救うため「甘味」を必死に求めていた。試しに渡したラムネ菓子が少年を癒した瞬間、航平は悟る。駄菓子はこの世界で“奇跡の力”を持つのだと。リディアの願いを受け、彼は子どもたちを救うため、異世界で再び「駄菓子屋兼寺子屋」を始める決意を固めるのだった――。