あらすじ
ある日公爵令嬢パトリシアは前世を思い出した。
前世を思い出したパトリシアは昨日までの気弱で臆病な令嬢ではない。何しろ前世は格闘技好きで図太い性格の女性だったのだから。
前世を思い出す前のパトリシアは公爵令嬢なのに男爵令嬢に虐められているくらい、気の弱い女の子だった。
しかもその男爵令嬢はパトリシアの婚約者である王太子殿下に言い寄り、パトリシアに虐められているという真逆の嘘を吹き込んでいたのだ。
男爵令嬢を大そう気に入っていた王太子殿下は男爵令嬢の嘘を鵜呑みにし、パトリシアには冷たく当たっていた。
そう、つまり男爵令嬢はパトリシアを悪役にしたてようとしていたのだ。
いいでしょう……パトリシアはニヤリといい笑顔を浮かべる。
前世を思い出したパトリシアは男爵令嬢の思惑に乗ってやることにしたのだ。だって悪役令嬢なら男爵令嬢を虐めてもいいのだから。男爵令嬢の嘘を本当のことにしてあげるのだ。
そんな訳で悪役令嬢になる事を決めたパトリシア。
「あれ、でも、どうすれば悪役令嬢っぽくなるのかしら?」、首を傾げるパトリシア。
パトリシアは深くは考えず、適当にそれらしく、何となく雰囲気で悪役令嬢を演じることにしたのだった。
(注、どの辺りが悪役令嬢? ざまぁが見つからないんだけど? そんな感じなのであしからず)