あらすじ

最愛の孫娘であるマリ子ちゃんが行方不明になってから三十時間が過ぎ、政財界の伝説的巨頭である松前正吉は気も狂わんばかりだった。 万策尽きた彼はついに常軌を逸した命令を出す。 「風間(かざま)小太郎(こたろう)を呼び出せ。わしの仇敵で自殺しおった、あの名探偵の風間を。すぐにここへ!」 松前家の総力、いや日本の総力を挙げて死者を蘇らせて捜査にあたらせるという前代未聞のプロジェクトは発動された。 風間の埋葬場所はすぐに特定できたが、遺体を回収しようとした松前家のメンバーは現地で謎の戦闘集団に襲われ全滅。しかし自動無人ヘリは彼の遺体を松前家に届けた。 遺体の提供を受けた松前家の研究チームはそれぞれ二体の風間を完成させた。 一体は生身の肉体まるごと一体を復元させたもの。もう一体は脳だけを完璧に復元させて体は機械で代用させたタイプ。結局、推理力のまさる機械製の「アンドロイド風間」が採用となる。なぜなら、アンドロイドの風間は即座にこう答えたのだ。 「マリ子さんの居場所はだいたいわかりましたのでね」 さっそく動く風間だが、ここで風間は最強の敵に襲撃される。それは採用されなかったもう一体のほうの風間だった。 この窮地を救ったのは風間の遺体を守ろうと松前家と戦った例の戦闘集団。彼らはアンドロイドの風間にこう言った。 「お館(やかた)さま! 我ら風魔一族、御身の復活をお待ち申しておりましたぞ」 彼らの中でもひときわ献身的に尽くす乙女がいた。それは高校生のさおりだった。 彼女こそは死後の風間の体をすみずみまで清く保つ一族秘伝のゾッとするような作業の中心的遂行者だった。さおりは死体である風間に嫁ぎたいと願うほど風間に心酔していた 風間は松前老人ほか関係者をカンヅメ工場の一室に集め謎解きを始め言い放った。 「マリ子ちゃんはあなたのお腹の中にいます。そうですね、松前さん?」 騒然とする一同。青ざめる松前老人。風間の非情な謎解きはなおも進んでいく・・・

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小説を読もう2019/07/05
  • 現在の作品カンヅメ工場の少女