あらすじ
フラジール王国の貧民街で生きる孤児の少女ステラ(12歳)。
偶然出会った第二王子アステルを刺客から救ったことをきっかけに、王宮で彼の「影武者」として生きることになる。
王子と共に過ごした4年の歳月は、ステラにとってただの役目ではなく、かけがえのない時間に変わっていった。
いつしか芽生えた恋心――けれど、身分の違いと、女性へと成長していく自分の姿が、その想いを押し殺させる。
影武者の役目を終え、胸に痛みを隠して旅立つステラ。
だが、アステルは婚礼の場を抜け出し、彼女を追って現れる。
「本当に愛しているのはお前だけだ」
身分も約束もすべてを越えて告げられた言葉に、ステラの心は揺れ動く。
そして――アステルの婚約者であるルビアナ公爵令嬢が、二人の想いを受け止める決断を下す。
ステラはルビアナ家の養女となり、王子の最愛の女性としてそばに在り続けることに。
孤児と王子、決して結ばれるはずのなかった二人が選んだ、切なくも温かい恋の行方――。