あらすじ
普通の高校生、白石悠斗は、退屈な日常から逃れるように、ファンタジー小説の世界に没頭していた。クラスの人気者という仮面を被りながら、本当は静かに本を読んでいることが何よりも好きだった。そんなある日、学校の図書館で偶然見つけた魔法陣に吸い込まれ、気がつくとそこは、剣と魔法が息づく異世界だった。
しかし、彼の召喚はあまりにも非日常的だった。光の中から現れたのは、世界の命運を握るべき「勇者」である彼自身。だが、彼が現れた場所は、よりによって、この世界の王女アリアベルの豪奢なドレスのスカートの中だった。
呆然とする悠斗の目の前に広がったのは、王女の純潔を象徴するはずの、恥ずかしいくらいに鮮やかな赤いTバック。そのTバックから放たれるまばゆい光こそが、魔王を討伐するための彼自身のチート能力だったのだ。
驚きと羞恥に震える王女は、初対面の悠斗を「変態!」と罵り、彼の能力の源が自分の下着であることに深い屈辱を感じる。一方、悠斗は、憧れの異世界生活の始まりが、まさかこんなにも刺激的で、そして気まずいものになるとは想像もしていなかった。
世界の危機を救うという使命と、王女の羞恥心という板挟みになった悠斗は、果たしてこの異世界でどう生きていくのか。そして、彼のチート能力の真の力とは何なのか。
これは、平凡な少年が、ちょっとHで、でもとてつもなく真剣な使命を背負うことになる、ドタバタ異世界ファンタジーである。
登場人物
* 白石悠斗(しらいし ゆうと)
普通の高校二年生。モデル顔負けの容姿を持つが、内向的で読書好き。ひょんなことから異世界に召喚され、王女のTバックが力になるという、前代未聞のチート能力を手に入れる。
* アリアベル・ルーンブラッド
エルトリア王国の王女。可憐で気品に満ちているが、芯は強い。勇者を召喚する儀式の生贄となり、その結果、自分のTバックを能力の源とされてしまい、悠斗を変態と罵る。
* 魔王
世界を闇で覆い、人類を絶望の淵に突き落とした存在。彼の真の目的と正体は謎に包まれている。