あらすじ
夏の山にひそむ神社で、ひとつの青春は終わりを告げた。
水野が抱えた想いは、拒絶によって歪み、取り返しのつかない行為へと変貌する。
隠された遺体。
見つかるはずのないはずの証拠。
けれど、水野の中で「佐伯」は消えることなく、幻となって彼を見つめ続ける。
友の声がしたと思えば、ただの風。
肩に感じた重みは、ただの影。
だが確かに、そこに「未だ、居る」。
日常の仮面の裏で罪は膨れ上がり、静かに町を蝕む。
やがて発見される一片の肉片とともに、隠し通せなかった過去が姿を現す。
青春の光と影、友情と愛情の狭間に生まれた「罪」は、
最後まで水野を離さない。