あらすじ
物語の舞台
1840年代フランス植民地・ブルボン島
インド洋に浮かぶ小さな火山島のもと、広大なサトウキビ農場が点在する
一見、風光明媚な南の楽園、そこで
アフリカから売られてきた奴隷ナイアンと
アフリカで彼を奴隷として売ったマラブーの交流と策略
が繰り広げられる。
ナイアンは奴隷の身であることに命を賭けて抗うが
その努力も空しく命を失ってしまう。
登場人物
マラブー・・・年齢不詳、性別は男性と思しき予言者
アラブ系の血を引く。アフリカでの奴隷狩りに
内地の取引業者と結託して金銭を得る。
ナイアンも、そのようにして奴隷にしたが
彼には一片の悔いもない。
ナイアン・・・13歳の時にマラブーと知り合い、
彼の預言者としての妖しさに惑わされ、奴隷として
内地取引業者からアラブ人奴隷商人に売られた。
屈託のない少年として、さらに誇り高きアフリカの民として
育ち、それゆえに奴隷の身に甘んじることを
断固として拒否。売られた先で逃亡を繰り返し
我が身の破滅を招くことになる。
黒猫・・・運悪く命を落としたナイアンが
人間以外に選んだ命。ナイアンの生きた証として
切断された足を失くしたまま生まれてくる。