あらすじ
人の血肉を喰らう呪いを背負う夜の種族──「夜噬種(やぜいしゅ)」。
彼らはその力を狩りへと転じ、異形の「穢獣(けだもの)」を討つ「狩人《ヤクター》」として暗躍していた。
湘南西部・紫吹市。野犬の群れに襲われ瀕死の青年・宵村銀慈郎は、狩人の女・荒鱗(こうりん)に救われる。
しかしその代償は、人間としての死。謎の洋館で目覚めた時、彼の存在は社会から抹消されていた。
「今日からお前は剋舟(こくしゅう)。──我らと同じ、呪われた狩人だ」
狩人の中でも伝統を重んじる一派──「伝統狩人《ヤクターリア》」であるここの掟は、必ず二人一組であること。
相棒のという縁(よすが)とヒトの心がなければ、渇きに呑まれ穢獣と変わり果てる。
長らく相棒を持たぬ荒鱗は、銀慈郎──改め剋舟に何かを感じ、彼をバディとすることを上に掛け合っていたのだ。
否応なく人間を辞めさせられ、人肉食という呪いに喘ぐことになった剋舟は、荒鱗と、そして館の仲間達と穢獣狩りの長い夜へ身を投じていく。
呪いと祝福を抱えた狩人たちは、果たして何処で果てるのだろうか──。
※完全人力・個人創作