あらすじ

昭和初期、兵庫・朝来の山里。八人兄弟の末っ子・明里は、寺の鐘の音と新聞の見出し、ラジオの“寄り聴き”を合図に、村を包む小さな謎に耳をすます。寄付名簿の失踪、活動写真の二重上映、米の不足、雪明かりの足跡、そして“声の入る幕”。人は嘘をつけど手は嘘つかん——茶筅の水気、糊の光り、結び目の癖、粉の匂い。隠して守るのではなく、正面で合意して前へ進む村の春夏秋冬を、やわらかな但馬弁とともに描く連作ミステリ。

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カクヨム
カクヨム2025/08/24
  • 現在の作品明里と清蓮寺の四季