あらすじ
男は死をきっかけに異世界へと転生を果たし、リョカ=ジブリッドという女性として生を受けたのだが、生前彼は可愛いものへの憧れがあり、それはしっかりとリョカへと引き継がれた。
15歳の成人の儀では、ギフトという所謂スキルツリーの解放が行なわれ、リョカは皆から聖女になることを期待されていたが、彼女が選んだギフトは魔王で、周囲を震撼させた。そして同じ時、リョカの幼馴染みであるミーシャ=グリムガントはリョカの代わりに聖女へとなった。
成人の儀を機に2人は高校へと進学し、リョカとミーシャは学園生活を満喫する。
こうしてリョカとなった彼は、異世界を生きるため、魔王として人々の心に残るため、世界に可愛いを刻むために、ここで生活するのだった。
リョカ=ジブリッド
15歳の少女で今作の数ある魔王の1人。可愛いものに憑りつかれたおっさんが、瞑想中に餓死で亡くなり、異世界に転生した姿。
生前に自ら可愛くなることに夢中になり、様々なことをやってのけたが、特に歌とダンスは自分でも褒めたいほどのでき(本人談)で、リョカとなった今でも欠かさず練習している(なお作中に練習シーンはない)
聖女になることを国から期待されていたが、何をどう間違ったのか彼女は魔王を選び、そして可愛いを伝えていくと話す。
戦闘能力は高く、奇襲など相手を驚かせる戦術で翻弄する戦闘スタイルで、魔王のギフトのスキル、絶気を巧みに操り、そのスキルを『素晴らしき魔王オーラ』と呼んでいる
使用スキルは絶気、喝才、現闇、といった魔王の基本スキルだが、誰に聞いてもまともなスキル運用はしていないとのこと。
この世界でリョカはジブリッド家という大商家に生まれたために、現代の技術を作る環境がある程度整っており、様々な物を開発して懐を潤わせているが、特に料理やお菓子作りは生前おっさんが知恵を絞ってネット動画投稿時に、おっさんでも可愛さアピールのために出来る手段だったために、知識が深く、料理とお菓子作りは店で食べるよりもおいしいと周囲から評価を貰っている。
幼馴染のミーシャとは特に仲が良く、大事にしているが、元男だからと言って恋愛感情を抱いているわけではなく、むしろ15年女性としてあったためか、その辺りの性別については全く気にしなくなっている。
ミーシャ=グリムガント
15歳の少女で、今作の聖女の1人。リョカの幼馴染で、この作品のタイトル詐欺7割はこのゴリラの所為。
幼い頃、リョカに外に連れ出されて以来ずっと行動を共にしている。昔は体も弱く、か弱かったが、その時分リョカの様々な行動により暴力に目覚め、ギフトを得る前からミーシャのパンチは成人男性を一撃で気絶させるほどだった。昔は可愛かった(リョカ談)
特にギフトを期待されていたわけではなかったが、リョカが魔王になったことで、彼女を様々な思惑から守ろうと自ら聖女になり、リョカの面倒を見ると国の貴族たちを一蹴した。
戦闘能力は、強力な勇者であるガイル=グレックに魔王でなくて心底良かったと言わせるほどに高く、リョカ以上にスキルを誤った使い方をする。
聖女でありながら、魔物を一瞬で消し飛ばすほどの殺人パンチと魔物を一瞬で塵へと返す神だまを使うなど、およそ聖女らしからぬ戦い方をする。基本的には近距離攻撃で、まったく防御姿勢を取らない花山スタイルをとる。
なお、聖女が一般的に使用するスキルは治癒や強化であるが、ミーシャは一切その類が使えない。
使用スキルはリリードロップ(治癒)とフォーチェンギフト(生命力回復)とイルミナグロウ(生命力譲渡)であるが、なに1つまともな機能をはたしていない。
グリムガント家というのは国の重鎮で、ミーシャもそこの令嬢としてすくすく育ち、ゴリラとなった。令嬢であるが、マナーや作法には興味がなく、地位を盾にすることはない。しかし令嬢らしからぬ言動や行動が多く、そもそも令嬢であることを忘れられる。
そして生活技術は一切なく、掃除も出来なければ料理も出来ず、すべてリョカ頼りとなっている。
幼馴染のリョカとは仲が良く、とても大切にしているが、本気で殴っても大丈夫という信頼もしている。恋愛などにはまだ疎いが、いつかはーーとは全く思っておらず、どうすれば顔面にパンチを出来るか、そんなことばかり考えている。