あらすじ
メイフィールド国の毒味役が死んだ。どうやら何者かが王子を亡き者にしようと毒殺を図ったようだ。
目の前で命が奪われたのを見た王子エマリーは精神的なショックから著しく視力が低下してしまった。
悩みに悩んだ王はヒース・マクブレイン侯爵に白羽の矢を立てた。エマリーの護衛役を指示したのだ。
しかし、ヒースには、『黒い悪魔』という二つ名があった。
いかなる相手にも情を見せない悪魔のような残忍冷酷な侯爵。そう人々に恐れられ、彼に近づく者はいない。
事件以来、両親以外誰も信じられなくなったエマリーは頑なに他人を拒絶する日々が続く。
王の名によりエマリーの護衛役になったヒースは何をするにつけても完璧だった。おかげでエマリーの癇癪は余計に酷くなる一方だ。しかしどんなに酷い言葉をぶつけても一向に退こうとしないヒースの姿に、頑なに閉ざし続けていたエマリーの心に大きな変化が訪れる。
何をするにも完璧なヒース・マクブレインだが、二つ名で呼ばれる理由があった。
彼もまた過去に受けた酷い裏切りによって心に深い傷を負っていて――!?
言葉はぶっきらぼうなのに、視線が――所作のひとつひとつがエマリーの胸を焦がしていく。
判っている。彼はただ、王の命令を忠実に守っているにすぎない。それ以上にもそれ以下の感情さえないのだ。
エマリー王子の淡く儚い恋の行方は――?
果たしてヒースはエマリーの命を守り抜くことができるのか。
メイフィールド国の運命をかけた戦いがはじまる。
,゜.:。+゜異国の身分差ロマンスファンタジー開幕です。,゜.:。+゜