あらすじ

教室で一人、タロットカードを切り続ける水野紅莉。紅莉は先日、中学の頃からの友達、汐見桃花から占ってほしいと頼まれ、彼女が来るのを待っていた。  占いの内容について頼まれたときは聞かなかったが、特殊な目「宝石眼」をもつ紅莉は、桃花の内側に黒い感情が覗かせているのを見てしまう。  中学の頃の桃花からは想像のつかないほどに黒く澱んだ感情に戸惑いながらも、それと向き合う覚悟を紅莉はする。  桃花を待つ間に現れた親友の千賀蛍子に聞いても、最近の桃花の事情を知ることはできなかったが、桃花が所属する女子バレーボール部の実績を耳にする。どうやらこの学校の女子バレー部はそこそこの成績を残しており、さらに部員の中で国体選手の候補に選ばれた人もいるということを知る。  蛍子が去ったすぐ後に、汐見桃花は現れた。彼女の話を聞きつつ、何を占ってほしいのかという本題を確認する紅莉は、桃花の悩みの本質を理解していく。  その悩みとは、蛍子との話題に出た国体選手候補だった浅井美桔のことであった。美桔は桃花と出会った一週間前を最後に休み続けているようで、その原因が自分自身だったのではないかと桃花は悩んでいた。  紅莉の目にはそのときの光景が飛び込んでくる。  紅莉の目に映る桃花と黒い紐で雁字搦めになった美桔の姿。そして桃花に小さく掠れた声で助けを求める美桔。これが桃花の見た景色だろう。  心の奥でじくじくと痛みを生む黒い後悔と過ちの傷。そんなような感覚を覚えつつ、紅莉は覚悟を決めて美桔にあったこととタロットを通して向き合う。縛り上げる黒い紐を解くために。

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エブリスタ
エブリスタ2025/08/24
  • 現在の作品Seven of Swords