あらすじ
波が教えてくれた、言葉にならない「生きた証」。
物心ついた頃から海辺にいた僕は、サーファーの父の背中を見て育ち、10歳で初めて波に乗った。自然のエネルギーに触れたあの瞬間は、時を超え、今も僕の心の奥底に静かに残っている。
早朝の光と闇が混じり合う波、夜光虫が描く青い光の軌跡。美しくも暴力的な水壁に挑む高揚と、すべてが遠ざかる沖の静寂。波に乗る理由を問い、答えを求めようとするたびに、その試みは言葉遊びのように虚しく響く。
これは、言葉では説明できない、ただただそこに存在する力に導かれ、自分という存在の根源と向き合うエッセイ。