あらすじ
若者の不可解な失踪事件を追っていた新人刑事・樹(いつき)は、ある夜、謎の男・橘のバイク事故に遭遇する。
彼のポケットから見つかったUSBメモリには、違法取引・裏帳簿・関係者名簿──国家レベルの不正が記録されていた。
それは、消された男“向後”が命を懸けて遺した最後の告発。
「このデータを公開すれば、世界が変わる」
だが、それを手にした瞬間から、彼女たちの日常は終わりを告げる。
通信遮断された病院。襲い来る黒フードの刺客。
逃げ場のない密室で、味方すら信じられない状況の中、
樹は引きこもりの旧友・葵と再会し、非合法な解析を依頼する。
選択肢は、命か真実か──それとも、どちらも捨てないという“選ばない”選択か。
すべてを裏で操るコーディネーターの存在が、静かに動き出す。
これは、誰かの正義が、別の誰かの悪になる物語。
世界を変えるには、まず「真実」に触れてしまった者たちが、逃げ切らねばならない。