あらすじ
一八歳の少女、マリアは小さな田舎の国ファレルで暮らしていた。
ある日のことであった。マリアは父のマリウスからこんな提案をされた。
「学校に新しく幼年部を創設した。すまないが『お助け先生』として一緒に働いてほしい」
報酬(趣味の絵描きに必要な画材を買うためのお小遣い)につられて、マリアは快諾。
そんな軽い気持ちで『お助け先生』の仕事を引き受けたマリアは、新年度が始まり1カ月が過ぎた頃、腰痛の父に代わって子供達をファレルの郊外にある山に引率する体育の授業を担当することになる。
だがしかし、その授業中に思わぬトラブルに見舞われて――。
これは、お金目当てで『お助け先生』の仕事を引き受けたマリアが精神的に成長すると同時に、諦めかけていた女性としての幸せを手に入れていく物語。
諸注意
本作の世界観は主に古代ギリシア・ローマ時代を参考にしており、教育の現場も現代とは大きくなっていることをご了承ください。また、あくまで古代ギリシア・ローマ時代を参考にしたフィクションですので、細かい考証を行っていないこともご理解ください。
最後に、作中にはラテン語の政務官名や軍の将校名などにフリガナが振られていますが、それらに詳しくない方でも読み進めることができますので、安心してお読みください。