あらすじ
主人公、焔童陽斗(えんどうはると)は十五歳。双子の妹である氷愛花と共に、この春から風ヶ森学園の高等部に通うピッカピカの高校一年生である。
入学式の日、彼はある不思議な体験をする。いや、不思議という概念では語れないか。
式の最中、いきなり周囲の時間? が止まってしまう。人も、飛んでいた鳥も……
席を外していた氷愛花と、クラスメイトの龍ヶ咲麗(うらら)を探しに外へ飛び出すが、そこで見つけたのは二人ではなく、怪我を負って気を失っていた中学時代の恩師である風祭凪沙であった。
一体何が起こってるのか? 何故こんなところで倒れて……
状況を把握できないまま、右往左往していると、背後からいきなり声が――――
「ちょっと、そこどいてもらえないかしら」
振り向くと、そこに一人の女性がこちらを伺う様に立っていた。
一体、この女は何者なんだ? 何故、先生を……
そんなことを考えながらも、先生を守ろうと虚勢を張っていた最中、意識を取り戻した彼女……凪咲先生に
何故か陽斗は眠らされてしまう。
「ゴメンね、陽斗君――――」
の、言葉と共に……
その後、探していた筈の二人に逆に見つけられ起こされる陽斗。
でも、そこは先程まで自分がいたあの森の中では無く、学園内にある桜並木の中……
そして、それを皮切りに次々に起こる不可解な事件……そんな中、二人は衝撃の事実をある人物から告げられる。
それは、二人が人間ではないというにわかには信じがたい言葉だった。
そんな中、その人物によって氷愛花は捕らえられ、あろう事か異世界へと連れ去られてしまう。
妹、氷愛花を救う為に仲間と共に異世界へと乗り込む陽斗。
次々と起こる苦難の末、この事件の首謀者……自分達を恐るべき陰謀に巻き込んだ張本人と対峙する。
だが、そこに待っていたのは―――――
これは、「氷」と「炎」の力に翻弄されながらもそれに打ち勝ち乗り越えていく、ある兄妹の物語である。