あらすじ
高校一年生の立花こころは、ほんの出来心から神様を怒らせてしまった。
目を開けると、そこは教科書でしか知らない“戦争の時代”。
空襲の炎が夜空を赤く染め、サイレンが鳴り響き、人々の叫びが闇に消えていく――。
まるで悪い夢の中に迷い込んだかのような現実感のない光景。
そんな混乱の中で、彼女を待っていたのは――なぜか胸の奥を震わせる、不思議な出会いだった。
初めて会うはずなのに、懐かしさで涙がこぼれる仲間たち。
その笑顔は、今世でもそばにいる友人や、大切な人の面影と重なって見える。
けれど、時代は戦争。日々は不安に覆われ、未来は決して約束されてはいない。
銃声、空襲、影のように忍び寄る別れの予感――。
こころの心は揺れながらも、確かにあった友情と恋のきらめきを抱きしめていく。
なぜ自分はこの時代に呼び戻されたのか。
なぜ彼らに惹かれるのか。
そして、輪廻の糸が結び直そうとする「真実」とは――。
時を超えて繰り返される出会いと別れ。
戦火に咲き、恐怖をも超えて紡がれる、青春と愛と祈りの物語。