あらすじ
中学2年の私は、登下校のたびに気付くのです。
ずっと向こうの山の中腹に奇妙な形をした一軒家が建っているのを。しかも雨の日にだけ現れるのです。
レンガ造りの西洋館のすぐ右には、尖塔のような円柱状の建物が張り出しているのです。その屋根はまるで魔女のとんがり帽子みたいに特徴的なのです。
私はむしょうに確かめずにはいられなくなり、雨天の日、学校を休んでまで一軒家の探索をはじめます。
ところが現場へ行っても、家は見つからない。
いつしか私は寝ても醒めてもあの家のことしか考えられなくなり、やがて夢の中で、白いワンピース姿の美少女を見るに至るのです。同い年くらいのその娘は、ずぶ濡れになったまま私に手招きしているのです。
私は自分が自分でないような感覚に陥っていくのです……。