あらすじ

街の路地裏、農地の片隅、山あいの廃墟、はては人の家の地下までも——世界は気まぐれに《ダンジョン》を吐き出す。 そこには宝も魔物も転がり、冒険者たちは群がって去っていく。やがて残された死骸や落とし物は、いつしか跡形もなく消える……と人々は信じていた。 だが真実は別にある。 夜更けに現れ、血も腐敗も残さず片付けてゆく影の仕事人——ダンジョン清掃協会。 表の看板は「派遣おそうじ クリーニングポニー」。だが彼らの舞台は、汚れと怪異が渦巻く最下層だった。 冒険者や騎士ではなく清掃員——けれど誰よりも深く、危険な底まで潜っていく。 掃除の現場には日常がある。宴会の残飯、転がるガラクタ、やけに几帳面な落書き。 けれど、ときおり混じるのは説明のつかぬ静けさ、底冷えする死の匂い。 ただ、彼らは今日も掃き、拭き、拾い上げる。 「ダンジョンに喰わせるもんはねぇ」——その一言を合図に。

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小説を読もう2025/08/23
  • 現在の作品「底まで掃いて、また明日。」 〜派遣おそうじ クリーニングポニーの日常〜