あらすじ
7月下旬、大阪の下町長屋の一角、気温39℃の記録的な猛暑の中、山本タケジ(28歳、人と関わるのが苦手な都落ちしたイラストレーター)の家のエアコンが突然壊れる。扇風機だけでは耐えられず、汗だくでイライラ。修理業者に電話するが「部品が届くまで1週間」と言われ、途方に暮れる。
タケジがベランダで汗を拭きながら「なんやこの地獄…」と呟くと、薄壁一つ隔てただけの隣のおばちゃんヨシコ(60歳、元気な下町の肝っ玉母さん)が「タケジはん! なんやその顔、死にそうやな!」と絡んでくる。ヨシコは自分の家の扇風機を貸そうとするが、タケジは遠慮の塊。だが、ヨシコの「下町は助け合うてなんぼやで!」という一喝が物語の始まりに。
日々寄らず触らずで互いに向き合うことがなかった下町長屋の隣人たち
猛暑を乗り切る為の何気ない交流から長屋の路地に笑顔の花が咲くようになる。