あらすじ
未だ蒼天は晴れず。天には禍々しい凶星。地には荒れ果てた田畑。人には国を惑わす官吏共。
漢朝四百年の終わり。後に三国時代とされる物語は、清廉な者が殺され、汚濁な者が利を得る――人が人を喰らうほどの世から始まった。
やがて訪れる農民の怒りは乱となり、後の世に黄巾の乱として記された。
しかし、正義のはずだった彼らも道を踏み外した。
何が正義で何が悪か。対立は対立を生み、やがて国の中枢でも異変が起こる。
現れたるは悪の化身。三国志の著者は彼を指して魔王と呼んだ。
だが、大いなる悪はまた、世の中に英雄を生み出す。
群雄割拠である。
何が正義で何が悪か。人々は考える。それを大義として利用するために。
中華はまさに乱世と化した。
だが、この物語は筋道を外れた。
突如湧いた小さな三滴の雫が、中華の地図を染めていく。
行き着く先は誰も知らない。これは過去ではなく、今始まった物語なのだから。
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この物語は、三國志演義ではなく、様々な資料から推察した史実が舞台背景になっています。
しかし、あまり重い話にならないよう、登場人物に軽いところが含まれています。
これら二つはアピールポイントでもあり、欠点でもあります。
それは、携帯小説としての読みやすさと歴史小説としての話の深さを求めてのことです。
中庸は一番難しいことですが、がんばっていこうと思います。