あらすじ
彼女の名前は 坩堝(るつぼ)。
見た目は普通の女子高生。
しかし、その体には、誰も想像できない力が宿っていた――
両親は異能力者であり、幼い彼女にすべての力を遺した。
だが両親は早くして事故により亡くなり、少女は研究者に引き取られる。
養育の名のもと、彼女は全ての異能力を詰め込まれ、世界でも稀有な存在――“全能力の器”として育てられた。
精神を侵す力、時間と空間を操る力、物質を変質させる力、身体能力の増幅、そして存在を操作する力。
その全てが、彼女を人間離れした存在へと変えていく。
そんな彼女の心にわずかに芽生えたのは、切ない恋心。
研究者の息子との、誰にも許されない、ほんの一瞬の温もり。
しかしその幸福も、力の暴走と研究者の理不尽な制御の前に、儚く散る――
そして少女は、世界に最後の震撼をもたらす決断を下す――。