あらすじ

「偽りの聖女よ、お前との婚約を破棄する!」 婚約者である王子から投げつけられたのは、あまりに冷酷な言葉でした。 両親もなく、ただ国の平穏だけを祈り続けてきた日々。私の聖なる力が、大地を蝕む微かな「淀み」を人知れず浄化し続けていたことなど、誰も知りません。 「力が弱いから」――その一言で、私の全ては否定され、居場所を奪われました。 きらびやかな王城ホールの中、嘲笑と侮蔑の視線に晒され、涙も枯れ果てそうになった、その時。 ホールの一角で、静かにこちらを見つめる一対の瞳に気がつきました。 隣国アストレア帝国より訪れていた、冷徹にして絶大な力を持つ『氷鉄の皇帝』。 彼がなぜ、私のような取るに足らない存在に目を向けるのか。その凍てついた黄金の瞳の奥に宿る、深い苦悩と渇望の理由を、私はまだ知りませんでした。 これは、全てを失った聖女が、世界でただ一人だけ彼女の真価を見抜いた皇帝陛下に出会い、その身に余るほどの愛を注がれて幸せになるまでの物語。 「君は、私がもらい受ける」 ――その一言が、私の運命を永遠に変えることになるのです。

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小説を読もう2025/08/22
  • 現在の作品聖女の力が弱いからと婚約破棄されましたが、私の力は『あらゆるものを祝福する』超希少なものだったようです。隣国の冷徹皇帝に世界一甘く求婚されたので、今さら故郷に帰れと言われても困ります。