あらすじ
王城に囚われ、祈りと儀式の日々を送る聖女リンカ。
第二王女として生まれ、魔王討伐の象徴として生きる彼女は、
異世界から召喚された勇者レンと出会う。
不器用ながら誠実なレンにだけ、
リンカは“王女ではない自分”を見せることができた。
だが、王宮はリンカを隣国へ政略結婚させようと動き始める。
その夜、レンは彼女をさらい、王城を脱出
――それは“誘拐”と呼ばれる逃避行の始まりだった。
追っ手をかわしながら、二人は町や森を転々とし、
魔王領へと足を踏み入れる。
リンカの暴走気味な魔法と天然な言動に振り回されながらも、
レンは彼女を守り抜く覚悟を固めていく。
そして二人は、世界を救う覚悟を口づけと共に交わす――
逃避行は、やがて“運命の旅”へと変わっていく。
「魔王を倒す」――それは王の命令ではなく、二人が選んだ未来。
逃げるだけだった旅は、世界を変える戦いへと姿を変えていく。