あらすじ
●あらすじ
処刑台で救われた声を失った伯爵令嬢。彼女を奪ったのは白き人狼王――幼い契約の相手だった。人狼社会の反発の中、彼女の“神鈴”が蒼雪を呼ぶ。契約は運命へ、異種婚は帝都を変える。
【毎日21:00更新/8月31日完結予定】【和風ファンタジー×契約結婚×異種婚×明治レトロ】
花街大火の冤罪で火刑に処される伯爵令嬢リンを救ったのは、人間の天敵・白狼王ユキ。
「契約は成立した。俺の花嫁を手にかけることは許さない」
治癒と庇護の裏で、人狼社会は激しく反発する。王妃の器を示す“結晶石”を求め、リンは流刑の氷山へ。そこで目覚める“神鈴”の力――声は魔を鎮め、魂を祓い、蒼雪を降らせる。
一方、帝都はリン不在で氷霜に覆われ、兄ハルキは討伐軍を率いて森へ進軍。炎と氷が衝突する最終局面、リンの歌とユキの誓いは「契約結婚」を「魂の誓約」へと変え、帝都に新たな秩序をもたらす。
これは帝都を変えた異種婚契約譚――満月の夜に降る青い雪は“鈴雪”と呼ばれ、人々を慈しむ。
●登場人物
【久我宮リン】(15)伯爵家妾腹。声と記憶を失い妓楼に売られる。“神鈴”の声を持つ。
【ユキ】(人間換算20)白き人狼王。灰色人狼(ハイイロ)の統領。声紋で開閉する水晶洞“神楽宮殿”に棲む。通常人狼は灰毛金目、王は白毛蒼眼。白狼は百年に一人王の血筋からしか生まれない。
【久我宮ハルキ】(22)伯爵家の嫡男。異母妹リンを慕う。
【リチャード】灰色元老院議長。群れの安定を最優先する保守派。
【ジーク/ザーク】灰色人狼の双子。王の側近にして元帥。
【ミイナ/カルナ/ナツナ】王の番候補である雌人狼。
【ヴィル】氷山の流刑地に棲む罪狼。
【久我宮キヨコ】(42)伯爵正妻。リンを冷遇。
【女将】(49)妓楼“紅椿楼”のまとめ役。
【胡蝶】(17)紅椿楼の花形。ハルキを慕う。