あらすじ
家族を失った少女エリシアは、叔父夫婦に養子として引き取られた。
豪奢な屋敷で暮らしながらも、その日々は“保護”ではなく“支配”だった。
ただ一つの救いは、彼女の中に眠る魔術の才。けれどそれすらも、彼らに利用される鎖に過ぎなかった。
やがて王国の魔術師に任命され、戦場へと駆り出されるエリシア。
望まぬまま、人を焼き尽くす「鬼」と呼ばれ、心を削られていく。
そんな絶望の淵で目覚めたのは――世界を包む“光の魔力”。
戦争を終わらせ、英雄と讃えられた少女は思う。
「これは、自由ではない」
鎖を断ち切るため、彼女はすべてを捨てて歩き出す。
――これは、檻の中の孤児が“英雄”をも超え、ただ「自分」として生きる物語。