あらすじ
──これは、確定した未来を視る能力なんだ。
くたびれた独身リーマンで飯を食っている男、宮口次元原にはある能力があった。今や全盛期を終えた時代遅れの遺物である「ガラケー」を覗き込んだ時に限り、次元原はいわゆる未来予知と呼ばれた能力を使用可能なのだ。まるで少年漫画のラスボスが有するような能力を授かった男は、しかしてその使い道を──例えば三連休のヒマ潰し程度に使っていた!
銀行強盗の出没先を予知すればアイドルの追っかけらしく現地待機していたり。
年単位で電気泥棒の顔を拝もうとしてみたり。
現役jkのストーキングに能力を悪用してしまったりと。
能力を私利私欲に使い続けるだけの次元原だったが、しかしてそんな彼にも大切な者達がいた。たった一人の家族たる妹にその親友、忠実な後輩など──彼らとの関係性にもその予知能力は無関係ではなく、それどころか、次元原がこれまでの人生でひた隠しにしてきた能力の弱点にも密接に関連していて……!?
物語は次元原と彼らを取り巻く仲間たちを変え続け、展開していく。さて、ここに在らすはインスタントな現代人物録にございます!!