あらすじ

僕、谷口徹は刑事。でも、きっと刑事には向かない。  過去に、血塗られた、凄惨な殺人現場を見た。だのに、僕の中でそれは、どこか美しい光景として、心に刻まれ染みを作った。  それから僕はしばらく、仕事が手につかなくなった。結婚寸前だった、大好きな恋人の凛子とも、別れた。  ようやく傷が薄れてからは、刑事ではあるが、なるべく悲惨なことに関わらないように生きている。  休日のある日、パトカーのけたたましいサイレンの音が、僕の耳を劈く。  ただの野次馬根性だ。サンダルを引っ掛け、サイレンの音を追う。  舌のない死体。まさかそれが、恐ろしい連続殺人の始まりとは、思いもしなかった。  事件は、あらぬ方向へ。僕は、封印した過去を思い出す。  主人公は刑事だが、作品は、刑事物というより、宿命とか因縁といった言葉で表される不可思議な人間ドラマ。  悲哀に満ちた結末をお楽しみに。

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カクヨム
カクヨム2024/08/30
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