あらすじ
人の嘘は、0.2秒で顔に現れる――。
微表情分析のスペシャリスト・氷室晶は、人間の嘘を見抜く天才的な能力を持つ心理学者。だがその能力ゆえに、誰とも深い関係を築けずにいた。恋愛など、最も複雑な欺瞞の応酬でしかない。そう信じて生きてきた。
一方、東京地検のエース・黒澤怜は、論理と証拠だけを武器に数々の事件を解決してきた。過去の失敗から感情を排し、人の心を信じることをやめた男だった。
ある殺人事件で出会った二人。嘘を見抜く女と、人を信じない男。水と油のような正反対の捜査手法で対立しながらも、次第に互いの能力を認め合っていく。
事件の鍵を握るのは、完璧な嘘をつく美しい証人。彼女の仮面の下に隠された真実とは?そして法廷での静かな心理戦を繰り広げる中で、晶と怜の間に芽生える予期せぬ感情。
「あなたの顔にも出ていますよ。『この女を本気で愛している』という明確なサインが」
嘘と真実の境界で繰り広げられる、知的で危険な恋愛捜査ミステリー。
氷の仮面をつけた二人が最後に見つける、偽りのない愛の物語。