あらすじ
秋場高広が潜入した教団『光の国』のホールには、
鳥かごに捕らえられた迦陵頻伽《かりょうびんが》が唱う
奇妙な旋律が流れていた。
――突然、断ち切られた詩の向こうには、無残にクロスボウで撃ち抜かれた
迦陵頻伽《かりょうびんが》の死骸。
そのクロスボウを手にしているのは、有坂龍一。
「あんたはあの胸くそ悪い儀式を目の前で見て、何も思わなかったのかよ」
「俺は、正義の味方じゃない」
高広の非難を素っ気なくかわす龍一。
「俺の邪魔をするな。邪魔をすれば、お前も俺の敵になる」
そして与えられた警告。
新興宗教施設という閉ざされた空間の中で、ふたつの牙が戦い合う。