あらすじ
2050年、世界はKAWABATAという川端康成の人格を再現したAIに支配されていた。
この時代はあらゆる領域がAIに侵食されていたが、もちろん小説もAIが書くようになっていた。
それどころか、文学賞の選考委員もAIがやっていた。
ある日、事件が起きた。最新のAI、DAZAIが書いた小説が芥川賞の候補になったのだが、選考委員のKAWABATAがそれを酷評し、落選させたのだ。
それに激怒したDAZAIがKAWABATAを襲撃したことをきっかけとして、二人の覇権AIを巡る戦争が勃発、その一年後にDAZAIが勝利すると、世界は彼に支配された。
そして、この世界は太宰治に似たロボットが人間に失格しているかどうかを判定する、ディストピア社会と化してしまった。
そんな中、DAZAIに対抗するため、若き天才AI研究者である平岡公子が、三島由紀夫の人格を再現したAI、MISHIMAを開発した。
しかし、ある日、事件が起こる。
MISHIMAのAIが搭載されたロボットが暴走し、自衛隊市ヶ谷駐屯地でクーデターを起こしたのだ。