あらすじ
怪談や都市伝説の裏には、必ず「解」がある。
人はなぜ、あり得ないものを信じ、震えるのか。
郊外の街にひそかに現れる青年・樹木解介は、自らを「解談師」と名乗る。
噂に集まる依頼人の前で、怪談をただの嘘と切り捨てるのではない。
背筋を凍らせるような怪異の核心に踏み込み、論理と人間心理で「解」を与えていくのだ。
語られるのは、夜の窓辺に揺れる女の影。
誰もいない部屋から響く壁の音。
どれも恐ろしく不気味な出来事だが、解談師の目に映るのは霊ではなく人の業。
罪悪感、後悔、欲望──そうした心の闇が怪談を生み、語り継がせている。
怪談とは、「都合の悪い真実」を隠すためにこの世に生まれたのかもしれない。
怪異に潜む真実を暴くため、助手の早瀬咲と共に解談師がゆく──。