あらすじ
かつて小説家になるのを夢見ていた二十四歳のフリーのコピーライター篠山由奈(しのやまゆな)は七年前、十七歳の時に付き合っていた同級生の西倉啓太(にしくらけいた)を目の前で交通事故により亡くした。
心痛から大雨の中、啓太の墓の前に居続けたせいで肺炎にかかり死の淵に立つが、
偶然居合わせたある人物のひと言により、何とか一命を取り留め、生きる希望も見出す。
そして現在、励まし続けてくれた啓太の二歳年下の弟である西倉修一(にしくらしゅういち)と交際している。結婚も決まり、その報告がてら由奈と修一は啓太の墓参りに訪れるのだが、急な大雨に見舞われる。
それでも自分の青春を彩ってくれた啓太にひと言告げたいと彼の墓に向かった由奈とその後を追ってきた修一の目の前に、死んだはずの啓太が立っていた。交通事故で死んだ、十七歳のあの日の姿のままで……。
二十四歳の由奈の現在と、十七歳だった由奈と啓太の過去を交錯しながら織り成す青春ラブストーリー。