あらすじ

半世紀前に起きた未曾有の大乱──織田征伐・四年の陣。  それによって大きく疲弊した和深大陸は、暴力と汚職、阿片が飛び交う凄絶な世紀末を迎えていた。  十二歳の夏に仇討ちを完遂した──妖狐の母を殺した父に対し、仇討ちを果たした少年・松月又兵衛は「親殺しの糞又」とあだ名され、村八分に遭っていた。  ある時、村で疫病「虎狼痢」が蔓延。糞便を垂れ流すその病に罹らなかったのは、皮肉にも、糞又──又兵衛であった。  食い物を探して神社に忍び込んだ彼はそこで神主の親切を受け、神主に化けていた女天狗・なつめから己がこの世に祝福を受けた存在と知り、人助けをするために剣を役立てることを誓う。  数年後──十八歳になった又兵衛……否、名を改め宵村剋舟(よいむらこくしゅう)と名乗る青年は、港町・澪崎に向かう道中にあった。  藩を抜け浪人の身に窶していたが、彼はなるべく多くの悪を斬り、悪に食い物にされる者を助けるために、剣の腕を磨いていた。  澪崎にいくには手形がいるが、一浪人にそんなものを手に入れる伝手などない。どこぞの坊主にでも頼み込んで、用意してもらうしかないか──。  そんなある時、彼は不思議な浪人・辰巳荒鱗(たつみこうりん)という男と出会う。雪女と龍の混血であるという、奇妙な魅力と温かい人柄を持ったその男は、手形に関し、盗賊退治の共闘を剋舟に持ちかけるが……?  和深暦一八七八年、幕末風ポストアポカリプスの時代を、二人の浪人が駆け抜ける! 痛快サムライ・バディアクション──開幕! ※AI不使用・完全人力創作です ※幕末風の異世界が舞台です。現実の幕末には存在しないガジェット、歴史を先取りしている武器などが出ます。ご了承ください

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