あらすじ

〈第二の性〉が存在する現代。  先祖に妖怪も混ざり合った混血の〈妖性〉と、生まれながらに霊力が強い〈陰陽性〉は、急激に増えた妖怪の妖退治を生業にしながら、現代社会に溶け込んでいた。    妖怪〈猫又〉の妖性で、幼少期の新月に両親を亡くして以降、中学生までを孤児院で過ごしていた猫塚 麗央は、新月の夜に番の相手を傷付けてしまい、姿を暗ましていた──。  現在は一人暮らしをして高校に通う麗央。  ある日のバイト帰りに、両親が生きてた頃に偶然出会ったことのある陰陽性の男─芹沢 柊星と再会する。  最悪な出会いを迎えていた二人は、〈運命の番〉と云う特別な繋がりを持っていた。  けれど麗央は、前の番との一件から陰陽性と関わらないように過ごして来て、一戦交えた隙に逃げることに成功した。  はずだったのに……。  翌朝、登校中に柊星が現れて、攫われてしまう。  半ば誘拐されて着いた先は柊星が暮らす陰陽性専用のマンションで、閉じ込められた麗央の軟禁生活が始まった。  柊星はずっと麗央を探し求めていたらしく、過去に番がいた事も、その相手にしてしまったことも既に知っている様子だった。    勝手気ままな柊星と生活からやっと外に出られると、街中で前の番─安倍 成浩と偶然出会った麗央。  気まずさがありつつも互いの話しをしていると、そこへ同年代の少年が現れる。どうやら少年は成浩の新しい番らしい。新しい番を無事に作れていた安堵と、幸せに出来なかった虚しさを抱える麗央。そこを柊星に見つかってしまい、嫉妬にかられた彼とマンションへ強引に帰ることに。  傷心した麗央は柊星に抱きついて、心の中で過去と蹴りを付けることにした。    翌日、発情期を迎えるためにバイトを休む旨を伝えた帰り道で、理性を失くした妖堕ちの妖性と出会い戦闘になった麗央は、怪我した所を陰陽性の学生に助けられるが、発情期が始まってしまい、番のいない妖性だと学生に知られると、今度は学生が麗央に襲いかかってくる。  咄嗟に柊星の名を叫んでいたことに、いつの間にか芽生えていた気持ちを自覚し、助けに来た柊星と番う決心を固める。  マンションに帰って来ると、柊星に気持ちを伝えて番い、高校も柊星の番い枠で同じ学校へと転校することに決めたのだった。

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カクヨム
カクヨム2025/08/21
  • 現在の作品妖猫は運命から逃げたい