あらすじ
幼い頃に父親が蒸発し、狂った母親に育てられ、非業の死を遂げた女が憑依した先は生前読んだ『薔薇の聖女様』という小説の中だった。内容は、薔薇のように赤い髪を持つ聖女であるヒロインと帝国の皇帝である男主人公が力を合わせて世界の危機を救う、というハッピーエンドのよくある異世界ファンタジーだ。
「なのになんでよりによって悪女なのよ…」
女は小説の中の悪女、リーチェ・フロストに憑依してしまった。『薔薇の聖女様』では、最終的にヒロインは共に世界を救った男主人公と結ばれ、国民に祝福されて物語の幕が閉じる。リーチェは男主人公、キリアン・シルベスターと政略結婚するが、ヒロインに熾烈な虐めを繰り返した上彼の母を殺し、強大な氷の力で帝国を危険に晒す。そして夫により殺されその生涯を終えるのだ。
「せっかくの二度目の人生なのにまたすぐ死ぬなんて御免よ。絶対に生き残ってみせるわ。」
氷の悪女は、こうして生存戦略を練り始めるのだった。
※初投稿なので至らない点があると思いますが、どうぞよろしくお願いします。