あらすじ
最近、風邪がひどくなってきました。
胸が苦しくて、咳がひどいのです。恋をすると胸が苦しくなると言いますが、まさかあの何も考えてないような面をしたバカップル達は、こんな苦しさを味わってカップルとなったのでしょうか。それなら恋愛なんてごめんだと思えるほど、苦しいのです。
医師に診てもらおうと思い、近所の病院を訪ねました。今、色々と検査をしました。
体内を小難しい機械で覗かれて、プライバシーの侵害はこの行為に入るのでしょうかと、くだらないことを考えている間に、医師は難しい顔をしてわたしの体を覗きます。
「……神山さん、ちょっとお話があります」
やっと、医師が機械から目を逸らして、わたしに言いました。
風邪の原因がわかったのでしょうか。
わたしは早く帰って寝たかったので、医師の言葉を待ちます。
「……今から言うことを、落ち着いて聞いてください」
何故か、医師は落ち着いて聞くことを促します。よく理由がわからないため、はい、と返事をして、話を待ちました。
医師は、大きく息をつくと、わたしの目を見て、ゆっくりと話しました──。
表紙イラスト:よくよーさんより。