あらすじ
妻を亡くした主人公の男が、姪とともに妻との思い出をたどりながら旅することに。二人は、お酒や料理などを楽しみながら金沢、新潟、秋田、青森と回っていく。その旅には男が秘めたある目的があった。そしてついに旅を終えた男は、姪とその母親とともに、ある思いを胸に目的の地に向かう。二人が巡る東日本の鉄路(みち)にはどういう意味があるのか。そして最後の目的とは。
これは、東日本各地をJR路線を乗り継いで回り、各地それぞれの味を楽しみながら妻との過去を振り返る旅の記録でもある。ついでに言えば、新型コロナの鬱憤を晴らす思いで飲み歩き旅を描いたもので、登場人物の名前も、お酒に関係したものになっているので、あわせて楽しんでいただきたい。(例えば、主人公の『久保田』は新潟の朝日酒造の一銘柄。名前の『巧司』は酒づくりに欠かせない『麹』ーーなど)