あらすじ
小学五年生の冬、私の二つ年下の幼馴染のりんちゃんが、引っ越しをした。
引っ越す数時間前──彼女はなぜか、猫の死骸を抱きかかえていた。
地元の森林公園前の交差点で、私はその姿を目撃した。
その引っ越したりんちゃんが帰ってきた、高校二年生の六月、温い夜。
私は、りんちゃんの家の台所で、骨を見つけた。
見覚えのある首輪の色に、他にも猫が誘拐された記憶が重なっていく。
久々の再開は、私の中では、どうしようもなくぎくしゃくして終わった。
りんちゃんの気持ちが全然わからない。噛み合わない。心地よい関係に戻りたい。
──あの骨が何なのかを確かめれば、りんちゃんに何が起きたかが、見えてくるだろうか。
私は、りんちゃんの家で見つけた骨が何なのかを確かめたい。