あらすじ

この投稿文は、既に十数年前になってしまったが、四国八十八箇所の札所の全行程を歩きで参拝した時に執筆した紀行文である。当時の文書は、言葉使いに誤りも多く、個人名や私的なことも含まれており、公開するには耐えられない内容であった。そこで、これらを見直し修正したものである。  四国八十八カ所の札所を巡る旅。いわゆる四国遍路と呼ばれ、電車やバスに車を使った遍路が多いが、本来は歩きで巡るのが主であった。近年、ここを歩きで巡った人は、その旅の中で得た感動を文書に残すことが多く、世の中に出版されている本以外にも、自分も泊まった民宿で見た様に多くの人々の文書が残っている。それは、この旅で得られた体験が、文書に書き残したいほどの高揚感に至るからであり、自分もそんな人達にたがわず書いた紀行文であった。一昨年からエブリスタに小説の投稿を始めており、こんな紀行文でも読者の目に止まるのか、いささか不安な気持ちを持ちつつも四国遍路という紀行文への印象も確認したく公開に至った。  紀行文の内容は、旅で体験したこと、見聞きしたこと、共に歩いた人の意思や動機など、歩き遍路の視点から旅の様子を記録している。  遍路旅は、一回で全ての札所を巡ってしまう通し打ち、何度かに分ける区切り打ちがあるが、この紀行文は三回に分けた区切り打ちになっている。 第一回 阿波第一番札所霊山寺~土佐高知第三十番善楽寺 第二回 土佐高知第三十一番竹林寺~伊予松山第五十一番石手寺 第三回 伊予松山第五十二番太山寺~讃岐さぬき市第八十八番大窪寺~阿波第一番札所霊山寺  四国には阿波、土佐、伊予、讃岐と言う四つの国があり、発心、修行、菩提、涅槃の道場と呼ばれている。この紀行文を読み直してみると、歩き始めの数日は旅の開放感からか、やたらビールの美味さばかりを書いている。何か発心の不善さも感じるが、それが修行、菩提、涅槃の道場へと自らの歩きに苦難を課すに連れ、自ずと真摯な態度に変わる様になる。それは修行者が難行苦行を重ね悟りを得ようとする行に、相通じることになるのかも知れない。

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エブリスタ
エブリスタ2022/02/10
  • 現在の作品とある団塊世代の四国遍路日記 第一回区切り打ち       写真;佐喜浜から室戸岬方面を望む