あらすじ
「私、今日から“死人”になります」
婚約破棄されたその夜、名家の娘・柊いろはは崖から落ちて死亡する――だが、目覚めた彼女は"幽世(かくりよ)"と呼ばれる異界で目を覚ます。
そこは現世と地続きでありながら、人間の「死」が始まりであり終わりである場所。
いろはは、“幽世の神”により異界の花嫁として選ばれ、魂の安寧をもたらす特別な存在として、異界の魑魅魍魎たちの間で「死と再生」の物語を歩み始める。
だがそこには、彼女を殺した「真の敵」もまた、この世界に潜んでいた――
「私はもう、生きてはいない。でも、終わってもいない」
生者に未練を抱く死者たち、心を失った神、そして死に抗う生者。
いろはは、人も神も超えて、幽世の“真の神”として、世界に「終わりのない救済」を問う。